この国の首都には、かつて大虐殺が行われた時に収容所となった場所がある。今は博物館となっており、誰でも訪れることができる。その当時の多くの写真が掲示されている。もう10数回は訪れたが、今でも訪れる度に気持ちが重くなる場所である。
先日、日本からの訪問者と共に訪れた時、一人の老人にお会いした。ちょうどそこにいたガイドの人の話を聞くと、なんとその収容所の生還者とのこと。その当時、数万人が収容され虐殺された中で、生還したのはたったの7人と聞く。その中の一人がこのご老人だった。(写真で指している人物が本人とのこと)
足の爪は受けた拷問の傷によって、今も形が無いという。その時はほんの少ししかお話を聞けなかったが、虐殺の中を生き延び、そして今もその体験談を語っている方を前にして、大虐殺はまだ遠い過去の話ではないことを改めて思い知らされる。
●ときどきつぶやいています。
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