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南の風とともに

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この国の賛美

この国の賛美_d0113490_185813.jpg こちらの国の教会でよく使われている賛美集は、1冊の中で2部に分かれている。第1部は、日本の聖歌と同じ曲がこちらの言葉に翻訳されているもの(私たちにとってはなじみやすい)。そして第2部は、こちらの国の伝統的な音楽に聖書的な歌詞をつけて賛美にしているもの。日本人の立場で言えば、「さくらさくら」とか「ふるさと」や「もみじ」といった昔ながらの曲の歌詞を変えて、賛美にしているといったら分かりやすいかもしれない。私が今出席している教会は、礼拝でほぼ第2部を使っている。だから最初こちらの国に来た時は、礼拝の賛美がなじみの無い曲ばかりで戸惑った。たまに第1部を賛美する時に、日本語の歌詞を思い浮かべながら懐かしいなあと思ったことを思い出す。
 でも、ずっと第2部を使っていると、これはこれでなかなか良いなあと思うから不思議だ。この国で、この国の伝統音楽を用いて神様を賛美できるのは、素晴らしいことじゃないだろうか。考えてみたら、教会は全世界にあるのだから、それぞれ文化が違って当たり前だし、それぞれの場所での賛美もそれぞれ異なっていておかしくないのだ。日本は日本のスタイルがある。他の国は他の国のスタイルがある。それぞれが尊重されるべきものなのだろう。
 礼拝の最後に賛美する時は、みんな手拍子をしながら賛美する。最後はお別れの挨拶で両手を合掌しながらの賛美。これがこの国流。これがこの国では自然なのだ。それぞれの国の自然なスタイルで神様を礼拝できるっていいなって思う。
 先月から同じく教会に出席している3歳の娘は、家に帰っても、この国の伝統音楽での賛美を口ずさんでいる。言葉はまだよく分からなくても、耳からすーっと覚えているらしい。子供の学習能力は高い。うらやましい・・・。
by awkun | 2007-11-27 01:09