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南の風とともに

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国境の街へ(5)

国境の街へ(5)_d0113490_23295912.jpg 2泊3日の国境の街への旅も終わり。3日と言っても、そのうち2日はバスでの移動なので正味1日だったけど。でも、いろんな場所を見ることができて、いろんなこと考えさせられたし、またこの場所で働きをしているクリスチャンの方々と会い、いろんな話ができてとても良かった。マラリヤ、デング熱が広く蔓延し、決して便利ともいえないこの場所で、神と人に一生懸命に仕えている姿を見て、こちらも励まされる思いだった。
 さあ、帰りのバス。案の定、乗客が来るのが遅れ、出発は30分ほど遅れる。こちらは時間にきちきちしていない。バスも出発時間が来たら出発ではなく、乗客がいっぱいになったら出発という次第だ。首都までの長旅。途中、トイレ休憩に止まる。といってもトイレは無い。その辺の草むらで自由にどうぞということだ。こちらの人はみんな慣れてるので、それぞれ思い思いに分かれてトイレをする。そして、再びバスに乗り込んで出発。しばらく走ると、運転手の携帯電話に電話がかかってくる。「ありゃ」と運転手叫ぶ。「さっきの場所にお客さん一人置いてきちゃったよ・・・」
 日本だったら大騒ぎ。運転手は責任が問われ始末書ものだ。しかし、こちらはそんなことは無い。「しょうがないなあ。迎えに行くか。」バスはUターンして、残した客を迎えに行く。その分、目的地への到着時間も遅れるが、乗客も誰一人怒らない。全ては笑い話の種となる。「自分でこっちまで来させたら(笑)」「遠くに行って用を足してたからだよ。恥ずかしがり屋が(笑)」そして、積み残した客と遭遇。積み残した方も、積み残された方も怒るもなし、笑顔。
 改めて出発。「ところで、目的地にいつ着くんだい?」との声が後ろの席から運転手にかかる。「今日中には着くだろう。あっはっは・・・」と運転手。それを聞くと、まあ今日中に着いたらいいかと思えるから不思議である。★ちなみに写真はお客さんが一人置いてきぼりにされた場所
by awkun | 2009-02-25 22:22