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南の風とともに

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最近・・・

最近・・・_d0113490_349154.jpg 最近・・・暑くなってきた。この国で一番暑いと言われているのは4月。外は40度を越える。まるで灼熱だ。家の中も36度ぐらいまで上がる。ここまで上がると、さすがに頭もボーッとしてくる。夜も暑くて寝つきが悪くなる。この時期はこの国の9割を占める農民はお休みの季節。国全体がまったりとした感じになる。その上4月はこの国の正月。皆だいたい田舎に帰る。お金持ちはだいたい外国に行く。いろんな意味で4月は静かな月だ。

 最近・・・高くなってきた。物価が一段と上がっている。ありとあらゆるものが値上げされてきている。ガソリンも上昇している。1リットルが5000R(150円)にあと一歩まで近づいた。なぜかガソリンの値段は日本と大差ない。バイクタクシーに乗る時も、運転手は泣きそうにつぶやく。「ガソリン高くなった・・・。」食堂に行くことがあっても、だいたいメニューの値段の上に白いシールが貼ってあって、新しい値段が書き込まれている。ここまで物価が上がってくると、庶民の暮らしは大変なのでは・・・そのうち暴動でも起きるのでは・・・と思いきや、ある日語学学校の若い先生があるカードを見せてくれた。「何これ?」と聞くと、「ガソリン1リットル無料カード」との答え。聞くところによると、親族の誰かがある省庁に勤めているそうな。それで、ガソリン会社から有力者に配布されるこのカードがその先生まで回ってきているとのこと。「例えばカブ(バイク)で1回に1リットルずつ給油したら、お金を払わなくていいってこと?」「そうそう。」へ~そんなものがあるなんて知らなかった。ひょっとしたら、狭い国の狭い親族社会だから、実は結構みんな無料カード持ってたりして。結局、物価が上がっても、本当につらい目にあうのは有力者とコネが無い庶民ということなのか・・・。う~ん。

 最近・・・首都がますます都市になってきた。この国の首都の発展は著しく、数ヶ月で街の光景は変わってしまうほど。いろんな場所に新しい建物が建設中。戦後の日本の発展はこんな感じだったのかなと思う。そして、先日とうとう国際的なフライドチキンチェーン店がこの国に上陸?した。眼鏡をかけているおじさんがシンボルのあの有名チェーン店。今までこの国にはそのような国際的なチェーン店が皆無だったので、オープン初日にはテレビニュースに大々的に流れたほどだ。外国人同士の会話は当然「もう行った?」となる。今でも、その店の前ではその店に行く車と見物する車で時々交通渋滞が起きる。僕らはそれをケ○タッキー渋滞と呼んでいる。それにしても、この国であの眼鏡おじさんを見ることができるようになるとは・・・。それだけ国が平和になり、発展が順調に進んでいる証しなのだろう。懐かしい眼鏡おじさんの微笑みを見ながら、ちょっと感無量にひたった。
by awkun | 2008-03-28 03:53

地方へ(2)

地方へ(2)_d0113490_2474622.jpg 集会が始まり、子供たちの賛美が響く。上は青空、周りは椰子の木。南国ならではの光景だ。この場所を導いている年配の伝道者は、首都からこの場所まで毎週2時間以上かけて、バイクで通う。今の時期は乾季で、外はまるで灼熱だ。雨季はスコールで道はドロドロになる。それにも関わらず、バイクで通い続けるその姿を見るだけで、心が動かされる。
 その後、別の場所に移動。その集会場所も、ある村の外れにある。集会は夕方暗くなってからだ。それまで、村の一軒一軒をまわって、挨拶と集会の案内をする。田舎の人たちは特に世間話が好きだ。どの家も、「まあまあ座りなよ」と声をかけてくる。時には「マンゴー(今はちょうど良い時期だ)持って帰りなよ」とも。皆親切。時間がゆったりと流れている。
地方へ(2)_d0113490_2482964.jpg  しばらくの間、子供たちを集めて、田んぼの上でゲーム大会。教会の青年がリードして、簡単なゲームをする。中には裸の子供たちも混ざって、楽しそうに遊んでる。この国の地方には、携帯のゲーム機も無ければ、遊具も無い。何も無いが、何も無いなりに楽しく遊んでる。ある人が言っていたが、子供たちは遊ぶプロだ。物がありすぎると、そのことが見えなくなる。でも何も無い場所に来ると、そのことを強く思わされる。
 暗くなって、村はずれの集会場所には、子供たちがたくさん集まってきた。みんなで賛美して、地方へ(2)_d0113490_342931.jpg聖書の話を聞く。その姿を見て、嬉しくなった。終わって、電気が無い村の真っ暗な道を走っての帰途。道はでこぼこで、車が縦に大きく揺れるたびに体も揺さぶられる。早朝に出て、帰り着いたのは夜遅く。体は疲れた。でも心は何か満たされたものがあった。
 この国の教会事情は様々な圧迫の中で、段々と難しくなってきている。その中でも、確かに少しずつ種が蒔かれている。この種がいつの日か、芽が出て、花が咲くこと。それが希望なのだと思う。
by awkun | 2008-03-20 02:58

地方へ(1)

地方へ(1)_d0113490_3531862.jpg 先日、首都から車で80キロほどにある地方へ教会の青年達と一緒に出かけた。教会の伝道者がこの地方で集会をしているが、遠方のため、普段はあまり見に行く機会がない。今回、青年達が一緒に行くということで、同行することとなった。今回のように地方に行くのには、トラックを使う。後ろの荷台のようなところに大人子供15人ほどが乗り込む。ぎゅうぎゅうだ。このトラック、かなりの中古。途中でよく故障するらしい。祈りつつ朝の6時に教会を出発。薄暗い早朝の首都を走りぬけると、すぐに田舎道に入る。地方へ(1)_d0113490_411442.jpg
周りは草原と椰子の木ばかりだ。道中はみんなにぎやか。ひとりの青年がリードをとって、賛美歌を一緒に歌う。こちらの賛美歌は元気な歌が多い。ガタガタ道で揺れながら、吹き付けてくる砂埃にまみれながらも、自然と心が満たされる。みんな笑顔で賛美をしている姿を見て、何だか、嬉しくなる。
 突然「ねえ、日本語でも賛美してよ!」と声がかかる。とっさに思い浮かんだのがなぜか「驚くばかりの恵み」。元気なこちらの賛美の間に、しっとりとした?日本語の賛美。みんな訳の分からない言葉(日本語)に不思議そうに聞き入っている。でも賛美は言葉の壁を超えるものだ。日本語の後はこちらの言葉で「驚くばかり」の賛美が自然に始まる。言葉は違っても、同じ神様を賛美できるっていいなと素直に思える。
 目的地までは2時間半ほど。今回訪問する場所は、実は日本とつながりが深い。かつて15年地方へ(1)_d0113490_4165568.jpgほど前になるだろうか、戦後初めて国連PKO(平和維持活動)活動として海外に派遣された自衛隊が数百人規模で駐屯した場所だ。あの時のニュースを思い出す。探せば、駐屯地跡もあるらしい。でもその当時のことを覚えている人は、こちらの国の人も、日本人ももう少ないだろう。内戦が終わって15年以上。この国の大半を占める未成年層は、かつての虐殺はおろか、既に戦争を知らない世代になっている。不思議な感覚を覚えつつ、自衛隊がかつて補修したであろう道や橋を通りながら、その地にある集会場所に向かう。
 しばらく走って、椰子の木が立ち並ぶ間に、その集会場所はあった。行くと、すでに子供たちがたくさん集まっていた。(つづく)
 
by awkun | 2008-03-11 04:26