昨年末に、この国を訪れた母が言っていた。「数年前に比べて街が静かになったね。数年前は車のクラクションが至るところで鳴り響いていたけど・・・。」改めて、この数年間の首都の変化に気づく。まず街がきれいになった。数年前は、街中にごみがあふれていたが、今は委託された清掃業者により、大通りのごみはきれいに片付けられている。
この数年にショッピングモールが相次いで開店。今まで外国人の姿しか見なかったスーパーマーケットにも、この国の人が多く出かけるようになった。経済発展が、一般の人々の暮らしにも少しづつ豊かさをもたらしはじめてきている。(それと同時に霊的な部分の関心が薄れるようになったのは、悲しいことだけど・・・)
交通ルールが厳格になった。今まで免許無しの運転は当たり前。子供が普通にバイクを路上で運転していた。それがこの数年で厳しくなった。今まで首都に数えるほどしか無かった交通信号が大幅に増え、信号ルールを知らない人たちが普通に逆走や信号無視をしていたが、街中におまわりさんが立ち、ヘルメット無しや信号無視のバイクを片っ端から捕まえる。おまわりさんが消える夕方からはみんなノーヘルだったのが、最近は夜にもおまわりさんが取り締まりを始め、ノーヘルは減る一方だ。今までが異常といえば異常だったんだけど。
今まで様々なことが、ルールや法律が無いということで許されてきたが、段々と許されなくなってきた。ルールが一歩一歩と社会の中で機能しつつある。「無秩序」から「秩序」へ本当に少しづつだけど変化しつつある。
普通の国へ。いま、まさに変わる節目に私達はこの国に住んでいる。
●写真は交通を取り締まる警察官