家族そろって体調回復。普段の生活に戻りつつある。日曜に教会に行くと、みんなが3歳の娘を見て「痩せた」と。確かに約1週間、あまり食べられなかったので、腕なんかも少し細くなった気がする。でも、今は食欲も元通り。子供の回復の早さはすごい。
今週から妻の言葉の勉強が始まった。語学学校の初級コースが始まるのは、来年の1月から。それまで、学校内で個人的にマンツーマンで教えてもらうことになった。家から学校まではバイクタクシー(カブの後部座席に乗る)を使う。家を出ると、前の道にはバイクタクシーがたくさん走っている。まず誰かを捕まえて、行き先を告げて値段交渉から始まる。
しばらくこちらに住むと、距離によってのだいたいの相場が分かってくるが、最初は分からなかったので苦労した。「ここまで行きたいんだけどいくら?」と聞くと、バイクタクシーのおじさんによっては、かなりふっかけてきたりする。コツは相場の額よりも下の値段をこちらから言うことだ。向こうは、「えっ?」という顔をして、言い値を下げてくる。そうして、その合間をとってだいたい相場の額に落ち着く。もし、相場まで下げない感じだったら、「じゃ乗らない」と言って、歩き出す。そうすると、「その額でいいから乗れよ」と追っかけてくる。これがバイクタクシーの交渉術?
行き先を言うときも注意が必要。乗る前に「○○って所に行きたいんだけど知ってる?」と聞くと、だいたいみんな「ああ、あそこね。知ってるから乗れよ」と言う。それを信じて乗ると、全く違う方向に走り出し、うろうろ走った挙句、近くのおじさんか仲間に「おい!○○ってどこだ?」と聞く。そう、知らないのだ。それなら最初から知らないって言ったらいいのに、そう言わない。客奪い競争が激しいからなのか。時間をロスされる身にもなってほしい。「知ってるよ」と言いながらも、ちょっと自信が無さそうだったら、後ろから「そこまっすぐ」「そこ右に曲がって~」など声をかけながら行かないといけない。
バイクタクシーを選ぶときは、経験上、ドライバーはだいたい若い人よりもおじさんがいい。新品のバイクよりも古い壊れかけぐらいのバイクの方がいい。若い人の運転はたいてい怖い。逆行、信号無視は当たり前。新しいバイクはスピードが出るので、まるで暴走バイクの後ろに乗っているかのようだ。スリルを味わいたい人はいいが、お金を払ってまで、命を削りたくはない。まろやかな運転をするおじさんドライバーの方が私には向いている。
この数日、妻はバイクタクシーを使って学校まで行っているが、それなりに交渉術を駆使して?楽しんでるようだ。時に交通事故やひったくりなどで危ないと言われるバイクタクシーだが、車のタクシーやバスなどがほとんど無いこの首都では一番便利な交通手段になっている。