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南の風とともに

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バイクタクシー

バイクタクシー_d0113490_1534083.jpg 家族そろって体調回復。普段の生活に戻りつつある。日曜に教会に行くと、みんなが3歳の娘を見て「痩せた」と。確かに約1週間、あまり食べられなかったので、腕なんかも少し細くなった気がする。でも、今は食欲も元通り。子供の回復の早さはすごい。
 今週から妻の言葉の勉強が始まった。語学学校の初級コースが始まるのは、来年の1月から。それまで、学校内で個人的にマンツーマンで教えてもらうことになった。家から学校まではバイクタクシー(カブの後部座席に乗る)を使う。家を出ると、前の道にはバイクタクシーがたくさん走っている。まず誰かを捕まえて、行き先を告げて値段交渉から始まる。
 しばらくこちらに住むと、距離によってのだいたいの相場が分かってくるが、最初は分からなかったので苦労した。「ここまで行きたいんだけどいくら?」と聞くと、バイクタクシーのおじさんによっては、かなりふっかけてきたりする。コツは相場の額よりも下の値段をこちらから言うことだ。向こうは、「えっ?」という顔をして、言い値を下げてくる。そうして、その合間をとってだいたい相場の額に落ち着く。もし、相場まで下げない感じだったら、「じゃ乗らない」と言って、歩き出す。そうすると、「その額でいいから乗れよ」と追っかけてくる。これがバイクタクシーの交渉術?
 行き先を言うときも注意が必要。乗る前に「○○って所に行きたいんだけど知ってる?」と聞くと、だいたいみんな「ああ、あそこね。知ってるから乗れよ」と言う。それを信じて乗ると、全く違う方向に走り出し、うろうろ走った挙句、近くのおじさんか仲間に「おい!○○ってどこだ?」と聞く。そう、知らないのだ。それなら最初から知らないって言ったらいいのに、そう言わない。客奪い競争が激しいからなのか。時間をロスされる身にもなってほしい。「知ってるよ」と言いながらも、ちょっと自信が無さそうだったら、後ろから「そこまっすぐ」「そこ右に曲がって~」など声をかけながら行かないといけない。
 バイクタクシーを選ぶときは、経験上、ドライバーはだいたい若い人よりもおじさんがいい。新品のバイクよりも古い壊れかけぐらいのバイクの方がいい。若い人の運転はたいてい怖い。逆行、信号無視は当たり前。新しいバイクはスピードが出るので、まるで暴走バイクの後ろに乗っているかのようだ。スリルを味わいたい人はいいが、お金を払ってまで、命を削りたくはない。まろやかな運転をするおじさんドライバーの方が私には向いている。 
 この数日、妻はバイクタクシーを使って学校まで行っているが、それなりに交渉術を駆使して?楽しんでるようだ。時に交通事故やひったくりなどで危ないと言われるバイクタクシーだが、車のタクシーやバスなどがほとんど無いこの首都では一番便利な交通手段になっている。
# by awkun | 2007-11-16 01:57

文化の違い

 こちらに来て、日常生活の様々なところで風習や作法の違いを感じる。
 例えば、挨拶のとき。初対面のときや改まった挨拶は、両手を合わせて挨拶する。でも近所の人たちとのいつもの日常の挨拶はあごをしゃくり上げて「ウー」と軽くうなるだけ。最初はなかなかひょいっと顎をあげられなかった。日本で他人に向かって同じような動作をしたら、誤解されるだろう。どうしても顎が下がってしまう。日本はお辞儀文化だからだ。でもこちらは違う。意識しながら、顎をぐっとあげて挨拶。そのうち、「もうご飯食べた?」と言われるようになる。何でいちいちご飯を食べたか聞かれるのかと思ったが、これもこちら流の挨拶の定例文。日本で「今日は良い天気ですね~」というようなものかな。よく考えたら、日本に来た外国人も、なぜ日本人はいつも天気を気にしているのかと思っているかもしれない。所変われば、挨拶も千差万別。
 他にも「何?」と言う時に日本では「エッ?」だがこちらではよく「ア~ッ?(語尾上がる)」と言ってるように聞こえる。日本で同じように言ったら、あまり良い感じには思われないだろう。相手を間違えると大変だ。でもこちらは違う。電話でも何でも、何か聞き取れないことがあったら、顔をちょっとしかめて「ア~ッ?」と言ってみよう。日本では大変なことになるが、こちらではもう一度言ってくれる・・・はず。このような違いは書ききれないほどにたくさんある。
 逆に、日本の背景で育った私たちが普段何気なくしていることが、この国では非常識なこともあるかもしれず、文化の違いというのはなかなか奥深いものだと思い知らされる日々だ。
# by awkun | 2007-10-25 03:07

私書箱のミステリー

私書箱のミステリー_d0113490_0351740.jpg この国に郵便配達のシステムは無い。誰がどこに住んでいるのかさえ把握が難しいのだから、なおさら郵便を配達するのは不可能に近いだろう。では郵便物をどのように受け取るのか。郵便局に私書箱を作るのだ。申込書に記入してお金を払えば誰でも簡単に作ることができる。
 私書箱を作ってしばらくのこと。私書箱を開けるとエアメールが入っていた。しかし宛名に心当たりが無い。よく見ると、手紙のあて先にこの国ではなく、隣の国の国名が書いているではないか。そう、宛名違いどころか国違い。お隣の国の誰かさん宛の手紙が間違って私たちの私書箱に入っていたのだ。どこをどう間違ったら、他の国から他の国への手紙が、回りまわってこの国の私書箱に入ってくるのだろうか。ちょっとびっくりしたが、いろいろ想像を働かせるとおもしろい。ひょっとしたら、私たち宛の手紙も第三国に行ってたりして・・・。(笑うに笑えないのが現実)
 
# by awkun | 2007-10-20 00:37